2024年2月7日

兵庫県、西宮市の観測データでは、まだスギ花粉飛散数は「０」ですが、九州や埼玉県では少数の飛散が確認されているようです。

スギ花粉以外に、カバノキ科（西宮ではオオバヤシャブシがこれに当たります）の花粉飛散が宝塚市、加古川市などで見られるようになっています。

来週は気温が上がる予報ですので、この辺でスギ花粉飛散が始める可能性が高いと思われます。

昨年はスギ花粉の大量飛散年でした。大量飛散した年には、花粉症を発症する方が多いことがわかっています。昨年３月頃に何となく鼻がムズムズする、鼻水が多かった、目が痒かった、などの症状があった方は、スギ花粉症を発症した可能性があり、今年も症状が出ることが充分考えらます。

まだ、初期治療（花粉の飛散開始１～２週間前から治療を行う）を始めていない方は、すぐにでも適切な薬の使用を始めることをお勧めいたします。

環境省、厚生労働省も花粉症対策を重視しています。以下のサイトを参考にして下さい。000194676.pdf (env.go.jp)

日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会でも花粉症重症化ゼロ対策を打ち出しており、こちらも参照してください。花粉症重症化ゼロ作戦 (jibika.or.jp)

また、自分が本当に花粉症なのかどうかわからない、何の花粉症なのかわからない、スギ花粉以外に他の花粉症がないだろうか、といった点に関しては、血液検査で知らべることができます。当院では、注射器を使わず、指先からの少量の血液を使って調べる機器も導入し、幼小児にも対応しています。