【3月6日更新】直近の花粉症情報
2025年3月6日
西宮市にある谷口耳鼻咽喉科の院長、石田です。
直近の花粉症情報をお伝えいたします!
今年の2月は気温が低く、スギ花粉が飛び出すのが遅くなっていましたが、先週気温が上がったころから西宮でも飛散開始になっています。
昨日、今日と雨なのであまり飛ばないでしょうが、天気が回復して気温も上昇すれば、一気に飛散量が増える可能性が高いと思われます。
毎年、この時期花粉症で辛い思いをしている方、花粉対策はお済でしょうか?
もし、まだの方は、すぐに治療を開始することをお勧めいたします。
市販薬でも悪くないですが、医療機関で処方する薬の方が種類が豊富です。
眠気の少ないもの、少し眠気はあっても効果が比較的強いものなど、その方の症状やライフスタイルによって選択する範囲が広いと言えます。
花粉症治療では自分がどんな花粉で症状がでるのかを、知っておくことも大切です。
スギ花粉だけなのか、ヒノキ花粉でも反応があるのかによって、薬がいつからいつまで必要か変わってきます。
さらに、イネ科花粉症があると、ヒノキ花粉が終了した後も治療が必要な場合があります。
検査は通常は注射器で採血して、4~5日で結果がでますが、当院では注射器を使わずに、指先からのごく少量の血液で30分で結果が出る検査が可能です。
また、花粉飛散時期には、できる限り花粉を吸いこまないセルフケアも大切です。下記を参考にして下さい。
①飛散の多い日は可能であれば外出を控える。外出する場合はマスク、メガネを着用する。
マスクをする場合は、できるだけ顔との間に隙間がないようにして使いましょう。
②表面が毛羽立った毛織物のコートは花粉が付きやすいので注意が必要です。
③帰宅時、衣服や髪をよく払ってから入室する。家族にも同様に注意してもらう。
④帰宅時に洗顔、うがい、鼻をかむ。
⑤飛散の多い時は窓、戸を閉め、換気は窓を小さく開け、短時間にとどめる。
⑥飛散の多い時のふとんや洗濯物の外干しは避ける。
花粉が多くなるのは、晴れの日、気温が高い日、空気が乾燥して、風が強い日、などです。
さらに一日のなかでも昼前後と日没後に多くなります。
これは、気温が上がって午前中にスギ林から飛び出した花粉が数時間後に都市部に到達するためと、上空に上がった花粉が日没後に地上に落下してくるためと考えられています。
部屋の換気は、午前中の比較的早い時間帯に短時間で行う方がよいでしょう。