今年の春の花粉情報ー1
2023年1月11日
昨年12月に日本気象協会が、「2023年春の花粉飛散予測(第2報)」を発表しました。
それに依りますと、
近畿地方の花粉飛散数は
・例年の約1.4倍
・昨年の約2.6倍
と予測しています。
飛散開始は2月20日頃と、例年と大きな変わりはないようです。
<予測の根拠>
昨年は梅雨前線の活動が弱く、6月の降水量がかなり少なく、日照時間が多くなりました。そのため昨年夏は「高温・多照・少雨」となり、スギの花芽形成に好条件となりました。
さらに、昨年、一昨年は花粉飛散量が少なく、スギの花芽を作るエネルギーが充分あり、スギの花芽形成が促進されたと考えられます。
花粉症の治療はご存知の通り、薬の治療、レーザー、舌下免疫療法となります。
薬の治療は、症状が強くなってからでは、効果が充分発揮できない場合が多いため、少し早め、1月中頃か遅くとも2月初めには開始(初期治療)した方が、症状が軽くなるとのデータが出ています。
レーザーも治療方法の一つです。通常の薬では効果をあまり感じられない方、薬は眠くなる過多、特に鼻詰まりが強い方にお勧めです。レーザーを行う場合は、1月中に行った方がよいと思います。ご希望の場合は、当院まで電話でお尋ねください。これまで、一度もレーザーをしたことがない方は、一度受診していただき、改めて日程を決めさせていただきます。
レーザーは勿論保険適応ですし、日帰りで可能です。
舌下免疫療法は花粉飛散が近いため、本年のスギ花粉に対しては今からの開始は困難です。しかし、スギ花粉舌下免疫療法は十分な効果が期待できますので、例年スギ花粉症で辛い思いをされている方は、今年の花粉症のシーズンが終了後に開始することをお勧めいたします。